立杭

早朝は雨もなく、せめて午前中持ってくれたら・・と出発。
思ったのも束の間、6時過ぎにはポツリポツリと雨粒が落ちてきました。
ただ市場に着いても、それほど大雨ではなかったのが幸いでした。

で、やはり馴染みの道具屋さんへ。
私の好きな立杭（タチクイ）焼の平皿があったので購入。
立杭焼とは丹波焼とも言われ、日本六古窯の一つです。
（他には、瀬戸、信楽、備前、越前、常滑）

私は備前や信楽など、土の風合いを感じる器が好きで、よく購入します。
立杭もそんな素朴なところが好みなのですが、今回は笹をモチーフにした柄物を・・
とはいいましても、裏を見ると立杭の主張が伺えます。



秋刀魚なら2～3本は乗るくらいのやや大きめなサイズ。
八寸などにも良いでしょうか？

お店では使えないのが残念ですが、新たな器を購入すると料理を作りたくなります。

9月15日（金）の献立

本日は、加薬（カヤク）ご飯です。
かやくめしとも言いますが、かやくとは関西で言う五目ご飯です。

かやくは具材のことですが、地方で呼び名が変わります。
五目は一般的で、味ごはんとか色ご飯、醤油ご飯とか・・

当店は日替わりの炊き込みご飯ですから、かやくは忘れた頃に登場します。
具材はその都度変わりますが、前回申しました通り、かやくは笹がきゴボウ、きざんだ油揚げとコンニャク、スライスした椎茸を使います。
もちろん、かしわ（鶏肉）は使いませんので、カツオと昆布の黄金出汁をベースにした正統派です。

具材はシンプルですからごまかしがききません。
また、微妙なさじ加減が難しく、調味料のバランスが出来栄えを左右します。

地味ながらも毎回人気のかやくご飯。
一口頬張れば、ホッとするお昼です。

余談ですが・・
時々 炊き込みご飯を食べますが、けっこうなお値段です。
茶碗一杯で当店のお弁当くらいはします。
白ごはんに比べ、炊き込みご飯とは贅沢なものなのかな・・と、考えてしまいます。

◆おかず◆　新サツマイモの天ぷら　冬瓜の田楽　サラダ菜とチリメンジャコのスパゲティサラダ

◎税込サービス価格　520円

9月14日（木）の献立

本日は、鯖味醂（サバミリン）ご飯です。
秋サバとも言い、これからが美味しい季節です。
今回は銚子（千葉）のサバをミリン干しにして使います。

魚類は通常、水温の低下と共に脂がのります。
魚体は大きい方が脂を持つ傾向にあります。
ただ脂もほどほどが良いと思うのは私だけでしょうか？
今回のサバはやや小型で程よい脂のり。
ちょうど良い感じです。

炊き込みご飯の場合、この程よい感じが重要です。
特に脂の多いサンマなどは、ご飯にするならやや脂の少ない方が良いのではないでしょうか。



青背の魚は真の魚好きの方が好みます。
上品な白身も良いですが、やはり旨みが違います。
今回のサバみりんはそんな魚の美味しさが凝縮されています。
また、青背の魚はDHAやEPA、カルシウムやタンパク質等、栄養面でも申し分ありません。

サバみりんを香ばしく焼き、身をほぐして黄金出汁で炊飯します。
魚好きにはたまらない本日のご飯。
コクと旨みが違います。

◆おかず◆　小松菜の煮浸し　エリンギの卵炒め　切干大根の酢の物

◎税込サービス価格　520円

【本日はサービス券の発行日です】

9月13日（水）の献立

昨日のハマグリご飯。
悪天候にも関わらず、沢山のお客様がご来店になりました。
正午過ぎには完売となり、本当に申し訳ございませんでした。

本日は、舞茸（マイタケ）ご飯です。
旨みが強く食感の良いマイタケ。
その独特の香りはキノコファンを魅了します。

松茸を除き、栽培の技術が確立されたキノコ類は通年出回ります。
お盆を過ぎるとジワジワと値上がりし、春先までは高値安定。
夏場が底値で、当店でもよく登場します。（笑）
今回のマイタケは当店ではあまり使わないキノコでしょうか？

マイタケを手で粗くほぐします。
黄金出汁に大量のマイタケを入れ、食感を生かすように炊飯します。

キノコは食物繊維が豊富で低カロリー。
美味しくてありがたい食品です。

◆おかず◆　露地ナスの衣揚げ　カリフラワーの卵とじ　しらたきと長芋の明太子和え

◎税込サービス価格　530円

9月12日（火）の献立

昨日のイカ昆布ご飯は12時半には完売しました。
最近はこの手のご飯が人気があります。
お断りしたお客様、大変申し訳ありませんでした。

本日は、蛤（ハマグリ）ご飯です。
ハマグリは二枚貝の代表格。
しかしこのハマグリは今や滅多に食せません。

市場に並ぶハマグリはそのほとんどが支那（シナ）ハマグリ。
これは台湾や中国からの輸入品です。
国内でも朝鮮ハマグリが多く、今回の大和ハマグリは超がつくほどの高級品です。
もちろん当店で扱える代物ではありませんが、つい衝動買いしてしまいました。


小ぶりながら極上の味

本ハマともいわれる大和ハマグリ。
これは見ただけでそれと分かります。
貝殻の色艶、模様が明瞭で綺麗で、光り輝いています。
加熱しても硬くならず、なめらかな歯触りと上品な旨味は、大味な他のハマグリとは比べ物になりません。

日本料理ではハマグリの出汁（ダシ）は最上の部類に入ります。
大和ハマグリの澄んだ出汁の風味と旨味がきいたご飯になると思います。

ゴロゴロとは入れられませんが、今が旬の八代（熊本）のハマグリをどうぞご賞味ください。

◆おかず◆　キャベツの和風カレー煮　お麩の卵とじ　太モヤシのゴマ和え

◎税込雨天勉強価格　540円