今日の献立
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりありがとうございました。
本年も変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

お正月はいかがお過ごしでしょうか?
飲み過ぎ食べ過ぎにはくれぐれもご注意くださいませ。

私はといいますと、除夜の鐘が鳴る寸前までお仕事(もちろん料理)をしておりました。
年末はずっと体調が優れずに未だ気だるい感じです。
6日の営業日までには身体を万全に整え、今年も美味しいお弁当作りに頑張ります。

さて、年末にご注文をいただきました「おせち」ですが、少し献立に不備がありましたので下記に訂正させていただきます。
大変申し訳ございませんでした。

[ 平成24年 おせち献立 ]

2012osechi1.jpg 一段 15,000円

本丹波黒豆・・・・・大粒の丹波黒を五日間コトコト煮ました。今年はキビ砂糖を使いましたので上品な甘さ?

汐イクラ・・・・・・・・標津前浜産の手揉みで作ったイクラです。

伊勢海老・・・・・・・おめでたい鹿の子伊勢海老をサッと旨煮に。衝動買いか大きすぎて重箱に入らない始末。頭を外そうかとも考えましたがせっかくですので押し込みました。どうもすみませんでした。

車蝦艶煮・・・・・・・活けの車エビをお酒で艶よく煮あげました。

このわた・・・・・・・瀬戸内産のナマコの内蔵の塩辛。少し薄塩でした。

栗金団・・・・・・・・大粒の岸根栗を甘露煮にし、安納芋のペーストで和えました。

水晶銀杏・・・・・・藤九郎銀杏を酒と塩で炊き上げました。

一寸豆・・・・・・・・蚕豆をサッと塩茹でに。

菜の花・・・・・・・・サッと湯がいて出汁八方に浸しました。

もろ胡・・・・・・・・・温室栽培の小さなキュウリ。サラダで。

牛蒡和牛射込・・・堀川ゴボウの芯を抜き和牛を詰めて旨煮にしました。

梅酒柿・・・・・・・・・自家製の干柿を梅酒に漬け厚焼卵と和えました。

養老鮑・・・・・・・・・大根と昆布と酒でコトコト8時間蒸し煮にしました。

本唐墨・・・・・・・・・野母(長崎)のボラの子で作った本物のカラスミです。

干し数の子・・・・・・5日間塩水で戻し、お出汁に二度漬けしました。

子持ち昆布・・・・・・昆布にニシンが卵を産み付けた珍味。

2012osechi2.jpg 二段 30,000円

狭腰生寿し・・・・・・サワラの幼魚を塩で締め酢漬けにしました。

真鯛生寿し・・・・・・天然タイに塩をし酢漬けにしました。

平目生寿し・・・・・・天然ヒラメに塩をし酢漬けにしました。

紅白サーモン・・・・・スモークサーモンをレンコンの甘酢漬けで挟みました。

本柳葉魚南蛮漬・・・鵡川の子持ちシシャモを南蛮酢に漬け込みました。

あられ蕪・・・・・・・・・聖護院カブをサイコロに切り甘酢に漬けました。

薑生姜・・・・・・・・・・ハジカミ生姜の甘酢漬け。

千代呂木・・・・・毎年お客様のお母様が栽培して届けて下さるお正月の縁起物です。

真名鰹柚庵焼・・・・マナカツオを柚子と酒とミリン、お醤油に漬け込んで炭火で焼きました。

サーモン味噌漬・・・キングサーモンを塩で締め荒味噌に漬けて炭火焼きにしました。

鰤照焼・・・・・・・・・・氷見の天然鰤を炭火で照り焼きにしました。

寒筍・・・・・・・・・・・福岡の早掘り筍を土佐地で二度炊きしました。

芽慈姑・・・・・・・・・広島クワイをクチナシで茹で油で揚げて含め煮にしました。

日の出人参・・・・・輪切りにした金時人参を南高梅と共に煮ました。

生芋蒟蒻・・・・・・・生芋コンニャクを薄味で5時間炊きました。

海老芋・・・・・・・・・えび芋を鰹出汁で白煮にしました。

大羽百合根・・・・・百合根の大きな部分のみを蒸し、シロップ漬けにしました。

蓮根いとこ煮・・・・阿波レンコンの穴に大納言小豆を詰め、コトコト煮ました。

鯛の子・・・・・・・・・スケトウダラの卵を生姜煮にしました。

穴子鳴門巻・・・・・アナゴを鳴門に巻き、濃いめのお出汁で炊きました。

昆布巻鰊・・・・・・・国産の干しニシンを番茶で戻し、棹前昆布で巻いて炊きました。

棒鱈・・・・・・・・・・・10日間お米のとぎ汁で戻し、酒とお出汁で甘露煮にしました。

白魚白煮・・・・・・・宍道湖(シンジコ)の白魚をサッと白醤油で煮ました。

貝柱時雨煮・・・・・ホタテの貝柱を生姜煮にしました。

松茸万年煮・・・・・秋の干し松茸を濃いめのお出汁で煮込みました。甘辛の濃いめのお出汁で煮る為、日持ち(万年持つ?)がするという意味です。

鰊甘露煮・・・・・・・国産の干しニシンを戻して甘露煮にしました。

(以上)

2012osechi3.jpg 三段 50,000円

おせちは一年に一度の仕事・・・難しいですね。
10年かけても10回しか作れません。(当たり前ですが)
詰め込みにも非常に時間がかかり、お弁当のように上手くはいきません。
特に戸や窓を全開での真夜中の詰め込みは恐怖の時間です。
大変な仕事ではありますが、当店の味で新春を寿(ことほ)いで下さる。
大変有難いことです。
年末の一時、有意義な時間を過ごせましたことに感謝いたします。
ありがとうございました!
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2007/10/08
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料理とお菓子の研究
自己紹介:
以前はこだわりの料理屋を営んでおりましたが、より沢山の方に召し上がっていただきたく、炊き込みご飯と雑菓子の店を本町にオープンいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

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