今日の献立
大型連休(お仕事の方もおられるのであえてこの言い方で)、いかがお過ごしですか?

実は最近、一汁一菜という言葉に賛同しています。
料理研究家の著書等もありますが、これは以前から沢山の方が提唱されていました。

江戸の時代から長屋に住む町人の食事は一汁一菜が基本でした。
ご飯に汁、おかずが一品。
一見質素ですが、今の食事よりもある意味贅沢だったのかも知れません。

「近くて便利」などというどこかのCMがありますが、一汁一菜でもきちんと手作りした物の方が、豪華で栄養があり、美味しいのではないでしょうか?

当店のお弁当は一汁三菜です。(汁は別売りですが)
これは日本料理の献立の一つで、ご飯と汁、主菜が一品に副菜が二品。
一汁一菜から見ればかなり豪華に思えます。
特に当店は炊き込みご飯がメインになります。
炊き込みご飯というものは、ご飯とおかずが合体したものでして、炊き込みご飯なら、後は汁物があれば十分満足できるかと思いますが皆さんいかがでしょう?
(ただ炊き込みご飯というものは以外に手間暇がかかります。汗)

今の世の中、仕事を持つ女性が多く、忙しい中での三菜は少し大変です。
例えば土井善晴氏はご飯に具だくさんのお味噌汁だけでも良いのでは?と仰っています。

忙しい中でも一品で良いからきちんと手作りする・・
無理をして食卓に沢山のおかずを並べようとすると、どうしても手抜きになります。
それなら例え一品だけでも丁寧に真心を込めて作りたいものです。

料理教室でも当初は三菜でしたが、今は二菜になりました。
これは私が献立作りをサボった訳ではなく(苦笑)、限られた時間内で丁寧に作りたいといった理由からです。

また私は、主菜と副菜と言い分けるのが嫌いでして、どちらも主菜だと思って作っています。
(元々日本料理にメインディッシュは無いといわれています)
当店のお弁当ではカロリー的にはそうでも、どれがメインかなどと思って作ってはいません。

少し話がそれましたが、肩肘張らずに無理はせず、一菜、二菜でも良いのできちんとした物を食べたい、作りたい。
飽食の時代にあって、食事の欧米化などから日本人の健康が奪われていきました。
そんな時代だからこそ、一度原点に帰り、食の重要性を考え直したいものです。
本日は、五目(ゴモク)ご飯です。
色々な具材が入った文字通り五目なご飯。
今回は、ゴボウ、油揚げ、丹波シメジ、コンニャク、水煮大豆、そして筍の姫皮です。

姫皮とは筍の先端の部分です。
通常はお吸い物などに使う部位で、先日仕入れた京都産の筍を使用。
ただ量は少なめですから、他の食材と共に具の一部として使います。

黄金出汁に様々な具材が混然一体となり良いダシとなって美味しいご飯に・・
春の五目ご飯はまた特別なご飯です。

当店は明日よりお休みをいただきます。
また週明けの8日(月)にお会いしましょう!

◆おかず◆ 阿波レンコンの磯辺揚げ 白ネギの卵とじ コンニャクの田楽

◎税込サービス価格 520円

【本日はサービス券の発行日です】
風薫る五月・・
そういえば20年以上前、大阪市内から今の兵庫県に引っ越して感じたのが吹く風の違いでした。
山から吹く風には
確かに薫りがあり、爽やかな気持ちになったものです。
当店は暦通りの営業になります。
1日と2日は開いていますのでよろしくお願いいたします。

本日は、甘海老(アマエビ)ご飯です。
エビのご飯は時々やりますが、甘エビは珍しいかと。
甘エビとはいいますが、和名は北国赤海老。
通常はお刺身で食べ、トロンとした舌触りで甘みのあるエビです。

甘エビはサッと茹でても美味。
今回は炊き込みご飯にしても美味しいかと思い、安くしていただけたので仕入れました。

黄金出汁に皮むきした甘エビと油揚げを入れて炊飯します。
魚介類は加熱すると縮むのが玉にキズですが、珍しい海老ご飯をぜひご賞味ください。

◆おかず◆ ブロッコリーのカレー天ぷら 小松菜と油揚げの煮浸し 高野豆腐

◎税込勉強価格 540円
前回の筍ご飯は早々の完売で沢山のお客様にお断りしました。
前回が最初で最後と申しましたが、リクエストも沢山いただき、シーズンに一度だけでは忍びなく、再度献立に・・

新聞やTV等、ご存知の方も多いかと思いますが、今年の筍は大不作。
過去を辿っても比較にならないほどの収穫減です。
原因は諸説ありますが、昨夏の降雨量と春先の低温続きが影響しているのだとか。

私の贔屓の北九州の合馬(オウマ)筍。
元々高価な筍ですが、今年は昨年の二倍はします。
今まで毎年仕入れていましたが今年は早々に諦めました。



今回はタイミング良く連絡をいただき、京都山城(乙訓=オトクニ)の上物を買うことができました。
京都産の全国的なシェアは約1割ほどですが、良質な筍としてその名は全国に轟きます。
今回はたっぷり10キロ入荷。
下茹でしましたが大変柔らかく、アクが少ない筍です。

筍を食べやすく切り、黄金出汁に油揚げと共に炊飯します。
出汁の濃度も色々と試しましたが、濃ければ良いというものでもありません。
出汁が濃厚すぎると筍が負けてしまいバランスが崩れます。
一番出汁と二番出汁、日本酒、天塩、薄口醤油をブレンドし最適な筍ご飯に・・



秋の王 松茸に対し、春の王はもちろん筍。
季節を代表する双璧の食材はやはり味わいたいものです。
次回のリクエストにはお応え出来かねますのでどうぞお見逃しなく!


◆おかず◆ 炊き合わせ四品(ジューシー春大根・春人参・国産蒟蒻・がんも) サラダ水菜ビーフン

◎税込びっくり価格 550円

★おまけ★ しきしき厨房・・数量限定、売切御免でお願いいたします。
本日は、真鯖(マサバ)ご飯です。
銚子(千葉)より春サバが入荷しました。
秋から冬の寒サバも脂がのって美味ですが、春のサバも美味しいものです。

栄養面でいえば、サバは青魚の中でも王様。(大衆魚の王様でもありますが)
DHAやEPAの含有量は群を抜きます。
即ち頭が良くなるDHAとコレステロールを低下させるEPAが豊富です。

DHAとEPAに関しましては、当店の黄金出汁にも沢山含まれています。
この出汁(ダシ)はご飯、おかず、お味噌汁等、すべての料理の基本になりますから、味良く栄養満点ということです。

そう言えば料理教室にご参加くださる方も、出汁の重要性に驚かれ、きちんと取る方が増えています。
本物の出汁とインスタントを比べた結果でしょうが、その差は歴然です。
一から出汁を引くワンコイン弁当の店はウチぐらいではないでしょうか。

真サバをこんがりと焼き、香ばしさを出し、余分な脂を取り除きます。
黄金出汁に掃除したサバと生姜を入れ炊飯します。
上がりに奴ネギをパラリ・・
春鯖ご飯の完成です。

国産のサバは程よい脂と身の締まり具合が違います。
外食、中食では定番のノルウェーサバ(大西洋鯖)のように変なクセもありませんから、サバ本来の旨みが味わえます。
ぜひ本物のサバご飯をご賞味下さい。

◆おかず◆ 絹サヤの卵とじ 内地 切干大根の五目煮 甘酢パプリカ

◎税込大衆価格 520円
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プロフィール
HN:
しきしき
年齢:
17
性別:
非公開
誕生日:
2007/10/08
職業:
料理家
趣味:
料理とお菓子の研究
自己紹介:
以前はこだわりの料理屋を営んでおりましたが、より沢山の方に召し上がっていただきたく、炊き込みご飯と雑菓子の店を本町にオープンいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

<営業時間>
11:00より売り切れ次第終了

<定休日>
土・日・祝祭日

<所在地>
大阪市中央区久太郎町2-5-18

<電話>
(06)6245-5636

<ご予約>
8:00~11:00までにお願いいたします。
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