今日の献立
以前にもお話しましたが、当店ではまず仕入れをしてから献立を決めます。
それは真っ当な食材を使い、なるべくワンコインでご提供したいという理由からです。
献立を先に決めてしまうと高くても仕入れなくてはいけませんから。
特に野菜が高騰している昨今、事前に献立が分かりませんか?と尋ねられますが、中々むずかしいのが現状です。

本日は、椎茸(シイタケ)ご飯です。
このご時世、これだけの椎茸は驚くほど高価です。
しかし、馴染みの八百屋さんが少し形の悪い訳あり品を安く分けて下さいました。
非常に肉厚で、もちろん国産の椎茸です。
してやったり・・・今日も良い品をお安く食していただけます。

siitake.jpg 徳島の大椎茸

せっかくですから、分厚く切って炊飯したいと思います。
量はたっぷり約4キロ!
濃厚なお出汁に油揚げと椎茸でシンプルに・・・これぞ、ザ・キノコご飯といった感じです。

◆おかず◆ 米ナスの衣揚げ 春キャベツとツナの煮浸し 南瓜の玉子サラダ

◎本日の価格 490円
春の風物詩、瀬戸内の新子(シンコ)漁が始まりました。
シンコとは関東では寿司種にされるコノシロ(コハダ)の子を指しますが、関西ではもっぱらイカナゴの稚魚のことです。

先日のホタルイカと並び「春が来たな」と思わせてくれる食材ですね。
このシンコ、来月に入ればイカナゴとして販売され、阪神間では釘(クギ)煮にされます。
最近では大阪の方も炊かれるとか。
思い出すのが、毎年くぎ煮を炊いて差し入れて下さるお客様がおられました。
今は東京に嫁がれましたので、いただくことはできません。
今度は私が炊いて送りますよと言いましたが、ご住所も聞き忘れ。(汗)
まったくいい加減なことですみません。

shinko.jpg 只今、炊飯中!

浜で釜揚げにされた新子を淡出汁で炊飯します。
上がりに有機生姜をパラリ・・・
シラス(イワシの子)とはまた違い、独特の風味とコク!
関西の早春を告げる炊き込みご飯です。

◆おかず◆ 高野豆腐の揚げ浸し わさび菜とふわふわ玉子 阿波レンコンのキンピラ

wasabina.jpg わさび菜です。

◎サービス価格 490円
当店でも時おり登場する切り干し大根。
先日ある業者さんから今より安い切り干し大根を勧められました。
(とはいいましても1キロ当たり百円ほどですが)
原産地は?と聞きますと、間違いなく内地ものとのこと。
私はすかさず何県産ですか?と聞くと、分からないとのこと。
???・・・まったくいい加減な業者です!
どこで採れたものかも知らないで、よく堂々と勧められるものです。
ただ業者さんは、同じく扱っている中国産の数倍の値段なので国産には間違いがないとは言うのですが。
私ははっきりと分かるまでは買わないと返事は保留したままです。

福島県産の切り干し大根から国の定める規定値(1キログラムあたり500ベクレル)をはるかに超える3000ベクレルの放射性セシウムが検出されたとのショッキングなニュースがありました。
なんでも加工前の大根からは検出されていなかったとのことで、加工中での汚染なのか現在調査中とのこと。
これなら安い中国産の方が安全ですね。
ただ、当店の切り干し大根はずっと九州の問屋さんから宮崎県産を購入しておりますので念のため。

しかし、またこれで風評被害が増えることでしょうね。
産地の業者さんからは苦しみの声を多々聞いておりますので、何ともやりきれない気持ちでいっぱいです。

最近人気を集めている食品の通販サイト。
独自に検査をしているからと大々的に安全をアピールしています。
ガイガーカウンターのような簡素なもので測定して胸を張って販売する。
また、それを信用して購入する。
実際には放射能の測定はむずかしく、時間と相応の設備が必要なのですが・・・

先日お知らせしたDX(デラックス)ポン酢。
少量しかお分けできなかった関係で、すぐに完売。
その後も沢山のお問い合わせをいただきました。

ponzu_dx.jpg DX!

実は昨秋に手搾りした柚子果汁の在庫が少しありましたので仕込んだ次第です。
ただ、せっかく作るのであればお金に糸目をつけずに・・・と思いまして、最高級の材料を使用しました。

前回と違う部分はまず生醤油。
再仕込み醤油を使いました。
再仕込み醤油とは、麹を仕込む段階で食塩水の代わりに生醤油を使います。
ですから、旨みや濃度が二倍の濃厚なコクのある仕上がりになる訳です。
それから純米酢の代わりに純リンゴ酢を使いました。
フルーティーでやさしい酸味の100パーセント国産のリンゴ酢。
削り節にはシビ節(ヨコワ=本マグロの子)を。
熟成にも約一ヶ月(通常は一週間)かけました。
お味はもちろんそれ相応。
食べ比べていただくと、お分かりいただけるかと思います。

販売する以上、できるだけ安くお分けしたい。
しかし、一本千円に抑えるのが精一杯でした。
原材料を抑えると優れた商品は作れません。
特にポン酢のような調味料は味の嗜好が様々で難しいですね。

大抵はスーパーなどで市販のポン酢をお求めかと思います。
まず裏のラベルを見てください。
ずらりといろいろ書いてあります。
特に柑橘類の使用量の少なさには閉口してしまいます。
柑橘の果汁は高価ですから致し方ありませんが。
原材料は高価なポン酢ほどシンプルな傾向にあります。
現代人の舌は添加物や化学調味料の味に慣れ親しみ、これらがないと物足りなく感じるようです。

私自身はこれらのものが大の苦手で、購入する都度ラベルをチェックします。
理由は簡単。
それらが入っていると美味しくないからです。

ですから、私個人的に美味しくできたと思っても、お口に合わないと仰る方もおられます。
ポン酢に限らず、合理的に作られた食品を求める方が多い世の中。
本物の味を分かる方が少ない現代にあって、今回興味を持って下さった方々には大変ありがたく思っております。

秋になって柚子が採れる頃、またポン酢を仕込みたいと思っております。
ただ今回、再仕込み醤油の美味しさを再認識してしまいましたので、DXのみの販売になるかも知れません。
とは言いましても、まだまだ先のことですが・・・
「キツツキと雨」とのコラボお弁当。
都合二回でしたが無事に終了しました。
なぜか二度とも雨降り・・・
「キツツキと雨」というか「しきしきと雨」?
しかし沢山のお客様がご来店くださり、大量にご用意したにも関わらず、二度とも完売御礼。
初めてのコラボ体験で、いろいろ考えた今回のお弁当でしたが楽しく終えることができました。
これもお買い上げくださったお客様方のおかげです。
どうもありがとうございました。
まだ映画をご覧になっていない方はぜひ劇場へ足をお運びくださいませ。

本日は、さつま芋と小豆のご飯です。
おそらく最後の安納芋(アンノウイモ)と、内地の大納言小豆を炊き合わせます。

糖度が高くクリーミーな安納芋。
あんこの部分が多い大粒の大納言小豆。
甘めのご飯にゴマ塩でお味を引き締めます。

ちょっと贅沢なとっても相性の良い炊き込みご飯です。

◆おかず◆ 三度豆とペコロスの天ぷら 泉州水菜とお麩の卵とじ 青首大根のキンピラ

◎本日の価格 490円
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プロフィール
HN:
しきしき
年齢:
17
性別:
非公開
誕生日:
2007/10/08
職業:
料理家
趣味:
料理とお菓子の研究
自己紹介:
以前はこだわりの料理屋を営んでおりましたが、より沢山の方に召し上がっていただきたく、炊き込みご飯と雑菓子の店を本町にオープンいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

<営業時間>
11:00より売り切れ次第終了

<定休日>
土・日・祝祭日

<所在地>
大阪市中央区久太郎町2-5-18

<電話>
(06)6245-5636

<ご予約>
8:00~11:00までにお願いいたします。
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