今日の献立
御堂筋のイチョウ並木・・・今のお店を始めてから毎日通り過ぎる風景が早4年を過ぎました。
信号待ちで、そろそろ実が大きくなり始めたなと思ったのが約半年前。
早いもので、もうほとんどのギンナンが落ちてなくなりイルミネーションの季節です。

本日は、銀杏(ギンナン)ご飯です。
ご存知でしょうが銀杏(イチョウ)の実です。
毎年秋には銀杏ご飯を炊きますが、これもまた難儀なご飯でなかなか出来ずじまい。
とうに立冬(11月7日頃)も過ぎ、すでに冬の陽気です。
実は少し前にギンナンを買い込んではいたのですが、目を背けていた感じです。(汗)
この祝日(勤労感謝の日)を利用して下処理をしました。

ginnan2.jpg

市場で売られているギンナン。
缶詰は通年出回りますが、もちろん美味しくありません。
殻付きの生のギンナンが出回るのは秋から冬にかけて。
私が毎年おせちに入れる超大粒の「藤九郎」を筆頭に、種類も大きさも色々あります。
もちろん高級品。
決して御堂筋で拾ってきたものではありません。(よくお客様に言われますので。笑)

ギンナンの処理には大変な手間ひまが伴います。
まず出荷されるまでですが、生のギンナンの果肉をバケツの水で腐らせます。
その果肉だけを手や足で取り除くのですが、非常にカブれやすく大変な作業です。
きれいに取れたら天日で十分に干して市場へ出荷となります。

ここからは私の仕事です。
まず鬼殻を金槌でコンコンと割ります。
ギンナン割りなどと言うペンチのような道具もありますが、軟弱で性に合いません。
ひたすら地道に割っていくこと数千個。
鬼殻を割ったら、今度は中の薄皮を剥く作業です。
どれほどの時間を費やしたでしょうか?
ギンナンだけにかかっていてはおかずが作れませんし。
やはり、手間ひまのかかりすぎるご飯というのは中々できるものではありませんね。

昆布出汁で炊いた新米とムッチリとしたギンナン・・・晩秋の恵みをぜひご賞味ください。

◆おかず◆ 阿波レンコンの磯辺揚げ キノコの卵とじ みぶ菜の煮浸し

◎サービス価格 500円

mibuna.jpg

◇壬生菜(ミブナ)・・・京都の壬生寺付近が発祥の京野菜です。
水菜が自然交雑してできたと言われますが、水菜に比べて柔らかく、葉が平たいのが特徴です。
水菜よりも高級で、冬の京料理やおばんざいにはかかせない食材。
大阪ではあまり馴染みがないでしょうか?
市場で見つけると、以前やっていた日本料理店を思い出し、ついつい仕入れてしまいます。
こんな食材をワンコインのお弁当に入れるのは当店ぐらいでしょうが、他店と差別化したいという私の意地です。



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以前はこだわりの料理屋を営んでおりましたが、より沢山の方に召し上がっていただきたく、炊き込みご飯と雑菓子の店を本町にオープンいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

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<所在地>
大阪市中央区久太郎町2-5-18

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