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今日の献立
鮮魚の王、真鯛。
おめでたい席には必ず出てきますし、色や形、どれをとっても威風堂々としています。

本日は、鯛(タイ)めしです。
この時期の真鯛は桜鯛といわれ、赤く染まった魚体は目を奪われます。
また、産卵前で非常に脂を蓄えていて、一年で一番美味しい時期です。

しかしこれも天然物だからこそです。
養殖物は浅瀬で飼われ、魚体は日光で焼けて黒っぽく、運動不足からボテッとしています。
余談ですが、巷で人気の養殖マグロ。
高速で回遊するマグロを完全養殖する技術の確立には拍手を送りますが、私は食べたいとは思いません。
理由は書かなくともお解りいただけるかと思います。

当店では近海天然物しか使いません。
今回の鯛は超大物。
本来、鯛めしにはあまり大きな鯛は使わないのですが、運良く上物を安くしていただきました。
4キロに迫ろうかという松江(島根県)の真鯛。
ちょうど2匹いましたので1釜ずつに。



上物の真鯛にお約束の鳴門骨(うぐいす骨ともいわれます)もありました。
かの北大路魯山人も本の中で述べていますが、この骨はどの鯛にでもある訳ではありません。
しかし、このコブがある鯛は間違いなく良質だということです。
鯛は40年ぐらい生きるものもいるようですが、このコブを持つのは1.5キロ以上のもの。
今回の鯛はかなりの大型ですからコブも凄い!
私も沢山の鯛を捌いてきましたが、これほどのコブはちょっとお目にかかれない立派なもの。
記念に写真を撮りました。(笑)



2匹共変わらぬ大きさで産地も同じ。
しかし、片方には骨コブがありませんでした。
一説には急流の海を回遊してきた鯛に多いとされます。
具体的には鳴門や明石。
九州の佐賀関も有名ですし、今回の松江も日本海の荒波です。
ただ、同じ住み家の鯛でも必ずコブがある訳でもありませんし、謎は尽きません。

何はともあれ、一番美味しい時期の鯛めしをぜひご賞味ください。

◆おかず◆ 小松菜とがんも煮 春大根の田楽 エノキ玉子

◎税込サービス価格 540円
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2007/10/08
職業:
料理家
趣味:
料理とお菓子の研究
自己紹介:
以前はこだわりの料理屋を営んでおりましたが、より沢山の方に召し上がっていただきたく、炊き込みご飯と雑菓子の店を本町にオープンいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

<営業時間>
11:00より売り切れ次第終了

<定休日>
土・日・祝祭日

<所在地>
大阪市中央区久太郎町2-5-18

<電話>
(06)6245-5636

<ご予約>
8:00~11:00までにお願いいたします。
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